現代社会では、ありとあらゆるものたちが大量生産され、大量消費されています。このひとつひとつのものたちにも誕生から死ぬまでの一生があります。材料から生産され、人々の役に立って行く末は廃棄されていきます。このようなものの一生を分析しながら効率的なものの使い方を考えていこうとする方法をライフサイクルアセスメント;Lifecycle Accesment、略してLCAと言います。
例えば自動車を例にとってLCAを説明すると、自動車の一生には大体次のような段階があります。
製造: 金属や樹脂の消費、電力等の消費
利用: 燃料、タイヤなど消耗品の消費、道路の建設や維持
廃棄: スクラップや資源回収のためのエネルギー消費
そこで、この一連の過程がエネルギー的に見てどのくらいの大きさがあるのでしょうか。実際に研究した結果が発表されていますので、それを参考にしましょう。次の表は、いろいろな過程で必要になるエネルギーをそれに対応する二酸化炭素に置き換えて比較した数字です。
この数字を見る限りでは、自動車の環境への影響を減らすためには生産過程でのエネルギー消費を10%押さえるよりは、燃費を3%向上させた方が効果的であることがわかります。