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節電は緊急の課題

私たちの家庭は、気が付くと電化製品にあふれています。環境問題は、エネルギー問題という視点から考えると節電は緊急の課題です。家庭内での節電にはふたつあります。ひとつは使用後はこまめに電源を切ることです。電気を付けっぱなしで寝てしまうなどよくあることですね。HORIBAでは新製品として人体センサ付き電源リモコン「ついちゃうもん」を発表しています。ひとの動きをセンサーで感知して自動的に電源のON、OFFをしてくれる便利なスイッチです。


待機電力とは

もう一つは待機電力です。テレビが、すぐについたり、ビデオの予約のための機能として家電製品には多くとりいれられています。ビデオやミニコンポは、使用していないときも、内部ではいつリモコンで呼び出されても反応できるように一部機能が待機しています。デジタル時計が働き、留守録などメモリを維持するためにも通電が必要です。停電などで設定が消えてしまい、面倒な設定登録作業をした経験がある人も多いでしょう。ノートパソコンや携帯電話はACアダプターで充電していますが、いっぱいまで充電してもこの装置はなお熱を発しつづけます。さらには、いまや家庭普及率4割といわれる温水便座(ウォシュレットなど)は、大半の時間は誰も腰掛けていないのに24時間便座を暖め、タンクに温水を溜め続けてます。これらはみな、待機電力と呼んでいいでしょう。


年間約250eu、ほぼ子ども1人分の食料エネルギーと同じ

住環境計画研究所が戸建て住宅17件・集合住宅19件で計測した報告(注1)によれば、1年間の待機電力は戸建て住宅で636キロワット時、集合住宅で502キロワット時。1日平均のeuにすると0.75eu、0.59eu。これはそれぞれの全電力消費の10%、13%を占めます。そのための電気代は平均的な世帯で年に1万円を超えるといいます。環境単位であらわすとと年間約250euとなり、ほとんど子ども1人分の食料エネルギーと同様です。もったいないですね。

その対策としては、主電源を切るか、コンセントを抜くことです。たとえば数年前までのエアコンは、通電したままだとリモコン待ちのため数ワット消費し続けますが、使わない春と秋はコンセントを抜いても何のデメリットもないはずです。現在、家電メーカーも待機電力を削減する方向に動いています。多くの電化製品では数年前までは10ワット近かった待機電力がほとんど1ワット以下になりました。(屋木伸司/文)




注1:
待機電力に似たものに、パソコンやコピー機などで一定時間手を触れないと自動的に節電し始める「低電力モード」などと呼ばれる機能があります。OA機器の省エネ基準「国際エネルギースター」(省エネルギーセンターのウェブサイト内http://www.energystar.jp/)では、たとえばパソコンは低電力時30ワット以下、ディスプレイは15ワット以下などと決まっています。
注2:
村越千春、田中昭雄「エネルギー消費効率の高い設計、待機時消費電力」「エネルギー・資源」Vol.19, No.4, p.322-328 (1998.7)。この報告は住環境計画研究所ウェブサイトで公開されています。 http://www.jyuri.co.jp/index.htm
注3:
槌屋治紀氏は、住環境計画研究所の別の資料(97年)をもとに、平均的な家庭内の待機電力を51.3ワット、年間費用を1万1591円と算出しています。((財)地球環境戦略研究機関編『21世紀の環境と新発展パターン』中央法規、1999年)



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